
これは、コミュ障のわたしが職場で孤立しつつも、心から信頼することができる親友を得ることが出来たという人生経験を記事にしたものです。
- 人とのコミュニケーションが苦手で仕方がない人
- 心から信頼できる人がいないという
- ネガティブに物事を考えがちな人
そんな人に読んでいただきたい記事です。
特に職場での人間関係で悩んでいる方に役に立つ記事になると思います。
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- 自分を守りすぎる心の鎧は外そう。
- 目指すは褒められ上手。
- コミュ障を個性として受け入れよう。
まず、わたしの人生経験をお話ししていきたいと思います。
Contents
幼いころからコミュ障だったわたしが、孤立した状況の中友人を得た経験談
わたしは小学校高学年ごろから、人とコミュニケーションをとることを苦手だと感じていました。
女子は特にグループを作りたがる傾向があり、入ることが出来たとしてもその中でまたいざこざが起こったりします。
そのことがすごく息苦しさを感じ、窮屈な思いでいっぱいでした。
わたしは一人の人とじっくり話したり仲良くしたりするのは出来るのですが、大人数になると自分が何の立ち位置で話せばよいのか、どう立ち回ればいいのか、混乱して分からなくなってしまうのです。
学生時代は本音を言わないように表面的に付き合う人間関係を続けてきたわたしも、社会人となりました。
幼いころからコミュ障だったわたしが、無謀にも接客業に就職
お店の先輩方とも殆ど交流をすることが出来ず、ついにはストレスで体調を崩してしまい、1年後敢え無く退職しました。
しかし若い私はまだアパレル業で働くことを諦めきれず、次の職場は百貨店に決まりました。
またもや、女性が中心の職場です。
以前と違い百貨店は従業員も大人数なので、わたしのようなものでも居場所ができるのでは?と淡い期待もありました。
次の職場では古株の先輩に萎縮してしまい、孤立してひとりぼっちに
わたしの配属されたフロアは、従業員で最も勤続年数の長いリーダーさんがいるところでした。
リーダーはわたしより二回りくらい上の女性で頼られるのが好きな姉御肌でしたが、よくも悪くも言いたいことを包み隠さず言う性格で、そんな気の強さが顔に出ているような人でした。
わたしの教育係としてそのリーダーがついてくれることになったのですが、一見きつく聞こえる物言いに、わたしはすっかり萎縮していきました。
- わからなくて聞きたいことがあっても、怖くて聞くことができない。
- どうせ怒られると遠ざかってしまう。
- 手伝えそうな場面があっても、間違えたら恥をかくと見て見ぬふりをしてしまう。
とにかく、おどおどしたのが態度に出ていたのでしょう。
リーダーは更に険しくなり、わたしを見る目や言動なども冷えたものになっていきました。
それを見ていた他の先輩方も、力を持つ彼女と揉めたくないからかわたしを遠巻きに見るようになり、だんだんと職場の人から声をかけられる回数が減りました。
そして、最初は何人か周りにいたランチタイムも、いつのまにか一人ぼっちになっていました。
当時は悲しさでいっぱいでしたが、リーダーさんの立場になって考えてみると自分の顔を見て萎縮している人に対して、いい感情を持てないのは当然だと思います。
これ以上傷つくのが怖くて、心にひっそり鍵をかけるように職場で過ごすようになりました。
こうしてわたしはまた、職場で孤立してしまったのです。
後から入社した派遣社員の人が、次のターゲットとなった
そんな時、ある派遣社員の方が同じフロアにやってきました。
その派遣社員さんはわたしとは全く真逆の性格で、人を笑わせたり、楽しいお喋りが大好きなとても明るい女性でした。
そんな彼女でしたが、入社当時は個性的なファッションをして目立っていたせいか、リーダーを含む先輩方にかなり強く当たられるようになっていきました。
わたしに対する態度が皮肉にも軟化はしましたが、明るく振る舞っていた彼女も次第に辛そうな表情になっていくのがわかりました。
わたしは堂々と助けるほどの力もなかったのですが、自分でも彼女に出来ることはないかと思い始めていました。
めったに自分からは誘ったり声をかけたりすることはない私ですが
「何かわたしに出来ることはないですか?良かったら、お話聞きますよ」
と勇気を出して話しかけてみました。
すると、彼女は顔のこわばりが取れて和らいだ表情になると共に
「ありがとうございます!すごく心細かったんです…」
との一言がありました。
それからわたしは、表だって彼女を守るという格好いいことは出来ませんでしたが
- 仕事帰りに彼女の気持ちがスッキリするまでずっと話を聞く
- 先輩方に聞きにくいちょっとしたことなどを事を教える
- 時には一緒に頑張ろう、一人じゃないからねと、励まし続けたり
微力ではありましたが、自分に出来ることでフォローをしたいと思いました。
孤独を感じている時は誰かが寄り添うだけでも、心の支えがだいぶ違うのではないかと思ったのです。
しばらくつらい状況は続きましたが、その派遣社員さんは徐々に本来の明るさと魅力を取り戻していきました。
先輩方にどーんとぶつかっていくことにより、良いところも悪いところもさらけ出した結果、リーダーを初めとするみんなから、だんだんと認められていくようになったのです。
そして気が付いたころには、彼女はすっかりみんなの中に入って、笑いあうことが出来るようになっていました。
彼女がみんなの人気者になってからもひっそりと友情は続きました。
わたしは二年でその職場を離れましたが、今でもずっと仲良くし続けています。
「あの時、一人じゃないよって言ってくれたのが本当に心強かった。話しかけてもらえなかったら、きっとあそこから離れていたなぁ」
と今でも彼女は言ってくれています。
わたしに出来ることは少なかったですが、それでもあの時話しかけることが出来てよかったと思っています。
人間関係でつまづくも、誰かの力になれた経験から学んだ3つのこと
では、前述した経験から得ることができた「気づきや学び」をご紹介したいと思います。
- 守備力が強すぎる心の鎧は外そう
- 目指すは褒められ上手
- コミュ障を個性として受け入れよう
ひとつずつ解説をしていきたいと思います。
守備力が強すぎる心の鎧を外そう
傷つきやすく、自分が否定されるのを特に恐れる人は
- 的外れだったら恥ずかしい
- 叱られて嫌な思いをしたくない
- 間違えてみっともないところを見せたくない
と、心に分厚い鎧をまとってしまいがちです。
傷つくのを恐れて、本当の意見を言えていなかったりしていると、自分の心からの思いが伝わりません。
そういう気持ちは少なからず、態度や口調に出てしまうものです。
そしてどんな生き方をしていても、全員が自分を好きになることはほぼないと思うのです。
人の顔色を気にしてばかりいると、一度きりの人生が窮屈な毎日になってしまいますよね。
心の鎧の下には本当の自分がいるはずなのに、それを出せずに誤解をされてしまうのは非常に残念なことではないでしょうか。
目指すは褒められ上手
たまに人との会話で、軽い褒め言葉などあったりすると思うのですが、きちんと受け入れることはできていますか?
自信がない人は、良くも悪くも強い謙虚さがあったり、お世辞ではないかと思ってしまい
- そんなことないです
- いやいや、そんな…
と少し否定が入った感じで返してしまいがちですよね。
もしかすると、それは言ってくれた方の好意を押し返すような行為なのかもしれません。
お世辞であったとしても、相手に対して一ミリも思っていないことは、そもそも言わないと思うのです。
「いやいや、そんな…」を「ありがとうございます!」に変えて、褒めてくれた側のエネルギーも高めつつ、相手に感謝すれば一石二鳥です。
よく「ほめ上手」ということは耳にしますが、コミュ障には少しハードルが高いです。
受け取り上手、喜び上手、褒められ上手を目指してみましょう。
わたしの親友となった派遣社員さんは、喜びの表現がとても素晴らしく、もっと褒めたい!と思わせる人でした。
コミュ障を個性として受け入れよう
人にはそれぞれ個性があるように、コミュニケーションが得意ですぐに仲良くなれる人と、そうでない人がいます。
それでもわたしが大勢の人と付き合うのが苦手でも、一人の人には寄り添うことができたというように、人づきあいの仕方も人それぞれです。
- 少数とじっくり深く付き合う方が得意な人
- 大人数でわいわい賑わうことが好きな人
- そもそも一人で気ままにいる方が好きな人
他にも色々なタイプの人がいると思いますが、そこに優劣はないと思うのです。
コミュ障だと決めつけて自分のマイナス面ばかりみてしまい、否定的になってしまうことが自分を苦しめることなのではないでしょうか。
人とコミュニケーションが‟出来ない”ではなく、”誰か一人を大事に出来る性格かもしれない”…と変換してみませんか?
自分を楽にできるのは他人ではなく、恐らく自分自身だと思います。
まとめ
いかがでしたか。
わたしの経験から得られる「学びや気づき」は以下の3つになります。
- 守備力が強すぎる心の鎧は外そう
- 目指すは褒められ上手
- コミュ障を個性として受け入れよう
「わたしはコミュ障だから…、人と交流するのが怖い。」
と人間関係に悩んでいる方は、わたしの人生経験を参考にしてみてください。